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2005年 06月 30日
一言にベジタリアンの料理といっても、肉・魚を使わない、というだけでなく、いろいろあると思うのですが、やはり日本にいるからには、精進料理は極めたいものの1つです。
精進料理って肉・魚を使わない和食、ぐらいにしか考えていなかったのですが、「高野山の精進料理」を読んで、そうではないことが分かりました。 「仏教が説き示す『精進』や、『なまぐさ』とは、単に肉食しないこと、臭いの強い食物を食さないことと言うだけの意味ではない。『スッタニパータ』という経典には『なまぐさ』の説明として、 『なまぐさとは、欲望を正しく制することのない者、殺生すること、盗むこと、言慎まないこと、うそをつくこと、詐欺をすること、不倫をすること、粗暴で無礼であること、友を裏切ること、無慈悲で傲慢であること、怒り奢ること、頑迷なこと。これらがなまぐさである。肉食することが、なまぐさではない』 と釈尊が説いたと述べている。 本来、僧侶は午前中に托鉢をして得た食物を、新たに調理し直すなどのことは一切せず、それを正午を回る前に食さなければならないと戒律で規定されている。僧侶にとって、食事は楽しみとして摂るのではなく、単に『身体を養い命を保つ為のもの』ということでしかないのである」(16ページ) これまで私が食べていたのは精進料理の本当の意味からは外れた精進料理もどきで、本当は精進料理って奥が深いんだな、と思いを新たにしたのでした。 思いを新たにしたところで、作ってみたのが、この本に出ていた「高野豆腐のしいたけはさみ揚げ」。高野豆腐っていろいろ使えそうな食材だと思いつつ、まだあまり手をつけていませんでした。手始めに、と思い作ってみたのですが、なかなか美味しかったです。無駄のない、素朴な味が楽しめました。 高野豆腐のしいたけはさみ揚げ(本書85ページ参照) 材料(2人分) 高野豆腐 2枚 干ししいたけ 3枚 精進だし 濃い口しょうゆ 薄口しょうゆ 砂糖 塩 天ぷら粉 作り方 ①高野豆腐はぬるま湯で戻し、精進だし8に薄口醤油1、砂糖1、塩少々で煮る。 ②干ししいたけはお湯で戻し、精進だし6、濃い口しょうゆ1、薄口しょうゆ1、砂糖1で甘めに煮た後、せん切りにする。 ③①の高野豆腐に包丁で切り目をいれ、その中に②をはさみ、天ぷら粉をつけて180度の油で揚げる。
by vege_sarasa
| 2005-06-30 09:41
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